人材派遣の面接でよくある質問とは?
志望動機など全員に聞く質問や、年代・経験の有無により聞く質問があります
人材派遣の面接でよくある質問とは、全員に聞く可能性があるものや年代・経験の有無によって異なるものがあります。志望動機や前職を辞めた理由など聞かれる可能性が高い質問の回答を準備し、あなたがあてはまる年代・経験に合う質問を想定して答えをまとめましょう。
20代や経験の浅い人には、新卒で就職した会社や仕事に対する考え方、学生時代の経験などを尋ねることが多いです。30代以降のキャリアアップをめざす人には、マネジメント経験や実績などを聞いて採用の参考にします。
面接の回答に正解はなく、あなたの経験や実績が嘘ではないとアピールする場所です。面接官は人柄など、文字の情報だけでは分からないところを確認するので、自信を持って答えましょう。
面接対策は人材派遣会社の担当者に相談するのがおすすめです。
志望動機や前職を辞めた理由などは、誰しも聞かれやすい質問です
人材派遣の面接で誰しもが聞かれやすいよくある質問は、志望動機・前職を辞めた理由・自己紹介などです。答え方のポイントを知り、面接官が求める答え方で伝えましょう。
【答え方のポイント】
・志望動機
人材派遣の場合、会社そのものに対する志望動機ではなく職種についてを聞かれる可能性があります。説得力のある志望理由を伝えて、自社でも活躍して欲しいと面接官に思わせましょう。
・前職を辞めた理由
転職など前職がある場合、たいてい理由を聞かれます。この質問にはあなたが同じ理由で辞めないかや人柄が社風に合うかを確かめる目的があります。
ポジティブな答え方で働きたい意欲をアピールしましょう。
・自己紹介
自己紹介は30秒~1分程度に要点をまとめて話し、希望職種に対してあなたが最適な人物であるとアピールしましょう。そのためには、希望職種に役立つ経歴やスキルのアピールがポイントです。
人材派遣会社へ登録したときに書いた経歴や実績が応募先に伝わっているので、エピソードを話すと分かりやすくなります。幼い頃にさかのぼって話し始めてしまうと時間が足りない上に、仕事に必要な情報ではない可能性があります。
本当に伝えたい内容を離す前に回答時間が終わらないよう、仕事に関することを中心にした自己紹介をしましょう。
【回答例】
・志望動機
私は前社1社目で営業職に携わり、2社目で営業企画部に所属しておりました。営業にまつわるあらゆる経験ができ、2社目では営業目標130%達成したことがあります。
お客様の話をじっくりと聞いて何を求めているかに気づき、解決方法を考え出すことが私の強みです。御社の個人向け営業で、私の長所を生かせると思います。
・前職を辞めた理由
私はお客様も満足する営業になりたくて、前職を退職いたしました。前職ではこれまで売上目標達成のために、お客様に喜ばれる提案をしながら営業をしておりました。
上司にそのやり方を何度か提案しましたが、売上重視の考え方が会社の中心にあり、聞き入れてもらえませんでした。しかし、御社では対応力の速さと提案力を重視とうかがっております。
御社は私が目標とする、お客様重視の営業ができると考えております。
・自己紹介
○○○○(自分の氏名)と申します。前職では営業事務を一人で担当し、必要な仕事をすべてこなしておりました。
営業担当からは作業効率が良いと喜ばれ、事務に関して頼られておりました。複数の作業を並行して管理することが得意なため、御社の事務職としてもお役に立てると思っております。
年代や経験の有無により、人材派遣の面接でよくある質問があります
人材派遣の面接でよくある質問は、年代や希望職種の経験の有無により変化します。20代と30代では社会的な立場や会社でのそれまでの地位も異なり、同じ質問では自社に最適な人材化をはかりづらいためです。
未経験の人へその業界の専門的な質問をしても答えづらく、その人自身を知るための質問をした方が有意義だからです。年代や経験の有無により変わる、よくある質問の答え方のポイントと回答例を紹介します。
【答え方のポイント】
・20代やその職種の経験が浅い人
社会人としての経験が浅い人には、基本的なビジネススキルの確認や仕事に対する熱意を確かめます。学生時代の経験を聞いて人柄を知ろうとする場合もあり、応募先の会社の考え方に合う人材だと伝えましょう。
・30代以降でキャリアアップが目的の人
30代以降はこれまでの経歴や実績の確認があり、人材派遣会社が先に伝えた内容との違いがないかチェックします。人材派遣は職種をもとに行うため、過去に勤めた会社と業界が異なる場合は、働けそうかの確認があるでしょう。
【質問と回答例】
・新卒時の就職活動では、希望どおりの会社へ入社しましたか?
はい、私は希望の会社へ入社することができました。学生時代に地元の飲食店でアルバイトをし、将来食に携わってお客様を喜ばせたいと考えるようになりました。
新卒で全国展開する居酒屋を持つ企業へ就職し、店長候補としてスタッフのシフト管理や食材などの発注など責任をともなう仕事を任されました。
・なぜアルバイトを続けてきたのですか?
大学卒業してもめざす方向性が分からず、あらゆる職業のアルバイトをしスキルを高めることを目的としておりました。その中で経理や事務の仕事にやりがいを見出せたため、御社の事務職へ応募いたしました。
アルバイトと派遣社員では業務の責任の大きさが異なるとは思いますが、これまでの経験を生かして御社の役に立ちたいと思います。
・部下をマネジメントした経験はありますか?
前職ははっきりとした上下関係がなく比較的フラットな職場でしたので、部下を持ちマネジメントする管理職の経験はありません。しかし、営業の後輩とともに仕事をしながら後輩のために営業マニュアルを作成して指導し、彼らの仕事をチェックし目標を再確認することを続けておりました。
その結果、後輩は新人の中でトップの成績を取り、会社から表彰を受けました。サポートした後輩の実績は自分が成果を出したときよりも喜びを感じたので、マネジメントに興味があります。
心がまえを知っておき、リラックスして人材派遣の面接を受けましょう
面接は誰しもが緊張しやすく、これだけ対策をすれば終わりというものでもありません。しかしよくある質問をある程度網羅しておくと、面接で実際に聞かれたときの自信が違います。
自信を持って回答できたとき、あなたの本当に伝えたい内容が面接官に伝わり、自社に欲しい人材だと思ってもらえる可能性が高まります。よくある質問への対策に加えて面接時の心がまえも知っておけば、リラックスできてあなたらしさを伝えやすくなるでしょう。
面接当日も、改めて以下の心がまえを確認し、落ち着いて回答するようにしてください。
【面接の心がまえ】
・正解はない
「面接で間違った回答をしないだろうか?」と、心配になる人もいます。しかし、必ず採用が決まる答えはありません。
言葉ではなく、回答するあなたの言葉遣いや態度など総合して面接官は見ているため、自信を持ってアピールしましょう。決まった答えはありませんが、上で紹介した質問の意図を理解して的確な答え方をすると好印象です。
・面接官が共感する回答を心がける
面接官は企業の考え方や採用したい人物像を持って面接するため、あなたの答えに面接官が共感できれば採用の可能性が上がるかもしれません。そしてあなたが話す内容と態度、言葉遣いが合っていると説得力があり、面接官は共感しやすくなります。
例えばリーダーシップを発揮した話をしているにもかかわらず、自信のない態度で話すと信ぴょう性が下がってしまいます。リーダーシップのある人物らしい態度で話しましょう。
・企業があなたに必要な理由を伝える
あなたを企業へ派遣すると得られるメリットを、アピールしましょう。企業側は、人材派遣会社が提供したあなたの経歴などを見て興味を持っています。
すでにあなたに働いて欲しいと思い検討中なので、自信を持って役に立てるポイントを答えると決め手になります。過去の実績や経歴をもとに、応募先の会社で役立てそうな内容を紹介すると分かりやすいです。
・人材派遣会社は味方である
あなたの採用のために、担当者はできる限りサポートします。面接で緊張する、アピールの仕方が分からないなど、対策が必要なときは担当者へご相談ください。
過去にその会社へ派遣したスタッフがいれば、面接や職場での様子を参考に答え方のアドバイスをできる場合があります。面接当日は約束の時間より前に担当者と会って、打ち合わせをしてから面接に向かうこともあります。
事前に担当者と一緒に応募先企業の確認をして面接に備え、落ち着いて出かけましょう。
(まとめ)人材派遣の面接でよくある質問とは?
1.志望動機など全員に聞く質問や、年代・経験の有無により聞く質問があります
面接でよくある質問は、志望動機・前職を辞めた理由などです。20代の場合、仕事への考え方や学生時代の経験を聞かれることがあります。
30代以降では部下のマネジメント経験や実績を質問されることが多いです。
2.志望動機や前職を辞めた理由などは、誰しも聞かれやすい質問です
面接では、希望の職種への志望動機や前職を辞めた理由を聞かれ、自己紹介を求められる可能性が高いです。なぜ面接官が尋ねるかを知り、ポイントに沿った回答を心がけてください。
回答例を参考に答えをまとめましょう。
3.年代や経験の有無により、人材派遣の面接でよくある質問があります
よくある質問は、応募者の年代や職種の経験の有無などにより異なります。例えば20代やその職種の経験が浅い人と、30代以降でキャリアアップをめざす人とでは聞きたい内容が違うからです。
企業が知りたいポイントをとらえ、適切な回答をしましょう。
4.心がまえを知っておき、リラックスして人材派遣の面接を受けましょう
面接で緊張をやわらげるために、心がまえを知って対策しましょう。面接の回答に正解はなく、あなたの経歴や実績、人柄の確認が目的です。
企業にとってあなたが必要な人材だと思えるアピールをしましょう。人材派遣会社の担当は、成功のためにサポートしてくれるはずです。