人材派遣の面接で向いてないと言われたら?
向いてないと言われても、いったん受け入れたあとで志望理由を述べましょう
人材派遣の面接で「この仕事に向いてない」と言われても、面接官の本心と思わずに試されていると捉えましょう。なぜなら人材派遣は面接の段階に進むまで、担当者と派遣予定先の企業が人材選びをしているからです。
本当に向いてない人を人材派遣の面接に呼ぶことはないので、心配しすぎず冷静に面接を受けてください。向いてないという言葉を、一度受け入れてからあなたの志望理由やその職種に向いている理由を伝えます。
これまでの経歴やスキルをもとに話し、さらなる指摘を受けても返答できる人は、なぜ向いてないかを面接官に尋ねる方法もあります。指摘のあったポイントに対し、的確に説明できると好印象です。
仕事に向いてないと突然言われ感情的になることはマイナスなので、不向きと言われる可能性があると知っておき、冷静に面接に臨みます。慌てるあまり頭が真っ白になっても会話が続かなくなるため、緊張しすぎず余裕を持って面接を受けましょう。
面接で向いてないと言われたときは、あなたの反応を見るためと考えましょう
新卒採用の面接の会話例で、「あなたはこの仕事に向いてない」と面接官から言われるケースがあります。しかし人材派遣の場合、あなたと派遣先企業の間に人材派遣会社が入るため、直接企業側があなたに向いてないと言う可能性は低いでしょう。
本当に合わない人材だと思えば、あなたと面談や顔合わせをする前に別の人材に変えるよう、人材派遣会社へ直接依頼がくるはずです。人材派遣を求める企業も、自社に合わないと初めからわかっている人材のためにわざわざ面接の時間を確保しません。
あえて面接官が「あなたはこの職には合わないと思うが、どうか?」と尋ねる理由は、あなたの反応や対応力を見るためと考えましょう。つまり面接官自身も、本当にあなたを取らないつもりで言っているわけではない可能性が高いです。
【なぜ否定的な質問をするのか?】
否定的な言葉を投げかけて、あなたのストレス耐性や対応力を試している可能性があります。面接はただでさえ緊張する場面ですが、さらにストレスをかけてそれに耐えられる人間かを確かめるのでしょう。
企業側も、目的なく否定的な言葉をかけるわけではありません。目的のひとつは離職者を少しでも減らすことです。
過去に採用したものの少し勤めてすぐやめてしまったり初日から出社しなかったりといった前例がある場合、人材確保に手間をかけられない企業ほど慎重になるものです。
その企業でもし採用で失敗した前例があれば、わざと厳しい言葉をかけてあなたを試すかもしれません。企業側の事情でありあなたに関係のないことですが、面接にクリアできればあなたの経歴やスキルが認められたと言えます。
【人材派遣会社はあなたの味方】
人材派遣会社の担当者は、あなたの経歴やスキルをもとに人材を求める企業へ紹介し、派遣の話を進めながら、あなたへ派遣先の紹介をします。あなたが不利になる仕事や避けたい仕事をあえて紹介することはないので、もし面接で向いてないと言われたとしても、人材派遣会社の担当者を思い出しながら「味方がいるから大丈夫」と思って答えてください。
たとえ向いてないと言われても、長続きする人材かを見極めている、この企業は採用で大変な思いをしたのかもしれない、などと考えて自分自身を否定せず面接を続けましょう。自分に自信があるとスムーズに回答でき、何を言おうか困ることがありません。
向いてないと言われても、あなたが志望する熱意と向いている理由を伝えましょう
人材派遣会社で仕事を紹介するときは、会社名ではなく職種や仕事内容でお知らせします。紹介を受けるかどうかはあなたが判断するので、自信のない仕事ややる気の起きない仕事は受けないはずです。
たとえ面接でこの職種向きではないと言われても、真に受けてがっかりする必要はなく、あなたの経歴やスキルに自信を持って面接を受け続ければ大丈夫です。未経験で応募した場合でも、派遣予定の企業はあなたの良いところを認めて面接に呼んだと考えられます。
これまでの経歴やスキルからして職種に対して自信がある場合はもちろん、未経験からのチャレンジだとしても、職種に対する熱い思いや志望動機を語りましょう。
【否定な意見を受け入れる】
あなたが自信を持って派遣予定先での面接に臨んだにもかかわらず、職種に合わないと言われれば、「そんなことはない」とはっきり否定したくなるかもしれません。しかし、一度そうかもしれないと受け入れて肯定し、そのあとであなたがこの職種に向いている理由や志望動機などを述べましょう。
すると相手の意見を先に聞いてから、自分の意見を話せる人だと面接官へ印象づけることができます。面接官があなたを試す目的で言っているとき、言葉だけを気にしすぎず、非言語要素もチェックしましょう。
するとあなたに対してソフトな印象があるはずです。その部分を意識すると、相手の意見を受け入れやすくなります。
【向いている点をアピールする】
ひとまず相手の意見を聞いたあとで、あなたが応募する職種にいかに向いているかをアピールしてください。人材派遣の場合、面接の前にあなたの経歴やスキルの情報を伝えていることもありますが、改めてスキルや経歴をもとに向いている点を話します。
仕事を紹介する段階では会社名を伏せてあっても、面接までにはあなたにお知らせします。会社の社風や経営理念などを調べて自分は御社に合う人材であるとアピールしましょう。
【なぜ向いてないかを尋ねる】
面接官に逆質問する答え方で、面接官が向いてないポイントに対してうまく切り返す自信があるときに選びます。指摘を深堀りした結果、落ち込んで反論できなくなっては尋ね返した意味がなくなるので、自分の意見を言うことが得意な人は挑戦しても良いかもしれません。
もし聞いたもののどうしても反論が難しければ、「今後改善できるよう努力いたします」と伝えて、志望動機をアピールしましょう。
向いてないと言われたときのために、回答例を頭に入れておきましょう
人材派遣の面接で否定的な言葉をかけられたとき、頭が真っ白になるかもしれません。面接の場で困らないよう事前に回答例を見ておきましょう。
向いてないと言われても言ってはならないポイントも紹介するので、答え方をイメージしてみてください。
【OK回答例】
・事務職
私は事務職に向いていると思います。なぜなら、前職では私ひとりで伝票や請求書、決算書の作成を行い、電話とメールの対応や来客対応まで行っていたからです。
やることが毎日たくさんあり、どの仕事からこなすか計画することも得意になりました。多いときで100社以上の取引きを担当していたこともありますので、御社の事務職に向いていると考えております。
・営業職
私は前職で保険の営業をしており、御社でも営業職が向いていると思います。前職での担当は保険選びや見直し、手続きのお手伝いなどで、新卒で入社し最初の3年は同期と比べて成果が低く、悩んでおりました。
どうすれば成果が出るのか成績をあげている先輩に聞いて自分ができていなかったことを分析し、足りなかったところを実践しました。日頃の電話のし方や営業の話し方、資料作りまで見直して改善したところ、同期の30人の中で3位を達成できました。
原因を見つけて粘り強く取り組むことができるので、私には営業職が向いていると思います。
【NGな話し方や態度】
・感情的な意見
向いていない理由まで面接官に言われ、自分はそうではないと腹が立っても、感情的にならないことです。「そうかもしれません。ご指摘ありがとうございます」と言って受け入れたあとで、自分がその職種に向いている理由をアピールしましょう。
感情的になって否定する姿を見せてしまうと、仕事で指摘を受けても同じような態度を取るかもしれないと面接官がマイナスイメージを持つ可能性があります。
・慌てる
人材派遣の仕事の面接なので、まさか向いていないと言われると思わない人が多いでしょう。思わず慌ててしまうかもしれません。
当日意外な質問や言葉を投げかけられてあわてないためにも、面接を想定した質問集や回答の練習は重ねておくことがおすすめです。人材派遣の面接の場合、派遣予定の企業へ出向く前に担当者と打ち合わせの時間があります。
過去にその会社へ派遣した人から、面接に出やすい質問の情報を集めている場合があります。その企業が知りたい情報や求める人材など、会社についての情報は担当者が知っているので、面接でお悩みがあれば気軽に尋ねてください。
あらかじめ用意した回答を担当者と相談すると、面接を受ける企業にふさわしい回答へ修正することもできるでしょう。
(まとめ)人材派遣の面接で向いてないと言われたら?
1.向いてないと言われても、いったん受け入れたあとで志望理由を述べましょう
面接官が「向いてない」と言っても試されていると思い、一度受け入れてから、あなたのスキルや経歴にもとづいた向いている理由を述べましょう。あなたのストレス耐性などをチェックしているので、感情的になったりあわてたりせず、落ち着いて話してください。
2.面接で向いてないと言われたときは、あなたの反応を見るためと考えましょう
人材派遣の面接でこの仕事に向いてないと言われても、ストレス耐性を試していると捉えましょう。企業側も、派遣してもらうつもりのない人と面接することはまずありません。
もしその言葉で不安になっても派遣会社が味方と思い出しましょう。
3.向いてないと言われても、あなたが志望する熱意と向いている理由を伝えましょう
人材派遣会社が紹介する仕事は、あなたに合っており企業から派遣の希望があるときです。その面接で向いてないと言われたら、受け入れたあとで自分が向いている理由や志望動機を述べましょう。
なぜ向いてないと感じるかを面接官へ尋ねる方法もあります。
4.向いてないと言われたときのために、回答例を頭に入れておきましょう
人材派遣の面接で向いてないと言われたときのために、回答例を見ておきましょう。自分がその職種に向いている理由を返答します。
面接官に向いてないと言われて感情的になったりあわてたりせず、冷静に答えましょう。