人材派遣の面接対策に使える想定質問とは?
人材派遣会社の面接は想定質問集を参考に、答えを準備しておきましょう
人材派遣会社で紹介予定派遣の面接は、想定質問をもとに回答を用意して出かけましょう。よく聞かれる質問と答えづらい質問はあらかじめ答えを準備し、スムーズに答える練習をしておくと好印象です。
スキルシートにあらかじめあなたの経歴やスキルは載っており、その内容への質問は多くなりがちです。人材派遣会社の担当も面接へ同行するので、事前に会社の情報を聞いて打ち合わせし、面接を迎えましょう。
想定質問の回答だけでなく、面接を受けるときの服装も印象を左右します。基本的にスーツ・シャツ・革靴などで整え、面接を受けることをおすすめします。
職場のスタッフがカジュアルだとしても、面接はスーツを着用し、会社にあわせて働けるとアピールしてください。
聞かれる可能性の高い質問は、回答をしっかりと準備して出かけましょう
紹介予定派遣の場合は面接があり、面接官はあなたの派遣を受けるかを見極めます。経歴やスキルはすでに人材派遣会社から聞いてあるため、スキルと人物の確認がメインです。
紹介予定派遣の面接は一般の正社員採用と似ており、面接次第で採否が分かれることもあります。そのため、良い印象を与える回答を準備して、スムーズに答える練習をしましょう。
面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介します。
・自己紹介
Q.簡単に自己紹介をお願いします。
A.○○○○(自分の氏名)と申します。本日はお時間を取って頂き、ありがとうございます。
人材派遣会社の面接はスキルシートをもとに行うため、詳しい自己紹介をしない場合もあります。簡単に名乗ったあとは、面接官からの質問に答えましょう。
あいさつだけで短いと感じる場合は、簡単に過去の職歴・経歴・スキルなどについて述べてもかまいません。ただし長々と自己PRしないよう気をつけましょう。
・職務経歴
Q.これまで仕事で頑張ったことを教えてください。
A.営業事務として3年間営業担当のサポートをしました。迅速な対応を心がけ、パソコンスキルを上げるべく資格取得にも取り組み、○○(資格名)に合格しました。
毎日の業務の中で学習した内容を生かしながら、話を聞く力と気づく力を高め、営業担当から「頼りになる」と言われたことに喜びを感じました。御社でも強みを生かし頼りになるサポートができればと思います。
・就業条件
Q.残業はできますか?繁忙期や休日出勤はできますか?
A.残業はできます。現職でも繁忙期は残業しておりますので、抵抗はありません。
急な残業にもできる限り対応したいと思います。御社は業務の波があることは想定しておりますので、必要があれば休日出勤もできます。
残業が難しい場合は理由を伝える
できる限り残業は対応したいと思いますが、○○時以降は両親の介護のため難しいことがあります。
・資格・スキル
Q.○○という資格はなぜお持ちですか?
A.○○は前職就業中にこちらの業界に興味がわき、働きたいと思って取得しました。仕事と資格の勉強の両立は大変でしたが、スケジュール管理や仲間・家族の協力を得て取ることができました。
・通勤手段・通勤時間
Q.会社まで通勤時間が長いようですが、大丈夫ですか?
A.はい、問題ありません。前職も2時間かけて通勤しており、長時間の通勤には慣れています。
最寄りが始発駅のため、座って通勤でき、資格取得の勉強時間にあてることもありました。もし夜遅くまでの残業が増える場合、会社の近くへの転居も視野に入れております。
答えづらい質問は、プラスの印象になる答え方か確認しておきましょう
前職の退職理由やブランクの期間にしたことは、前向きな印象の言葉で伝えましょう。もし残業が多すぎる・上司とうまくいかなかったなどの理由でやめた場合や、ブランクのあいた理由が治療・入院などのときは、プラスの印象を与える言葉を使って答えます。
答えづらい想定質問とその回答例をあげておくので、回答作成の参考にしてください。
・転職や退職理由
Q.前職はなぜやめたのですか?
A.営業職として働く中、お客様や社内スタッフのサポートをする機会が多くありました。サポートをして問題解決できると、感謝して頂けやりがいを感じました。
学生時代にはIT業界に興味があり、専門的な知識を身につけてお客様をサポートし喜んで頂けたらと思い転職(退職)を決意いたしました。
Q.転職回数が多いようですが、なぜですか?
A.1社目の会社は法人営業を担当しましたが、経営方針の変更により広告部門へ移動になりました。営業職のスキルを高めたかったため、転職を決意し2社目も法人営業でスタートしました。
充実した毎日を過ごしましたが、会社が他社に買収され所属部署がなくなってしまいました。今度こそ営業の仕事にじっくりと取り組み続けたいと思い、御社へ応募いたしました。
Q.仕事につかない期間が長いですが、なぜですか?
A.体調が悪くしばらく自宅療養しておりました。主治医と相談し、仕事復帰も問題ないと診断されています。
前職では深夜までの残業と休日出勤が続き、4年間の無理から体を壊してしまいました。早いうちに対処するべきだったと思っております。
短時間勤務のアルバイトから仕事を再開し、現在はフルタイムでも働けるまでに回復しております。長時間勤務も問題なくできると自信がつきましたので、応募いたしました。
・勤続期間
Q.勤めて半年で転職を考えた理由を教えてください。
A.3年勤めた事務職の経験を生かして現在の会社へ応募しましたが、実際は営業部に配属になりました。日々営業ノルマを達成しながら上司へ事務職への転属を申し出ましたが、状況は変わらないままでした。
やはり事務職として人々のサポートをしたいと考え、転職に至りました。
・仕事内容
Q.つまらない仕事はどうこなしますか?
A.単純な作業を続ける仕事は退屈さを感じることがありますが、基礎の理解には必要なことととらえております。前職で入力作業をするときには、5分でどれだけこなせるかなど作業量を計測し、効率アップにつとめておりました。
想定質問の答えだけでなく、面接全体の流れを把握して準備しましょう
人材派遣会社の紹介予定派遣先での面接は、想定質問への回答だけでなく全体を把握して出かけましょう。登録した人材派遣会社の担当者は応募先企業の情報を知っており、不利にならないようあなたへアドバイスをします。
その情報も参考に、面接当日に困らないよう以下のポイントをチェックしましょう。
・紹介予定派遣の面接の流れ
面接当日は派遣予定先へ出向く前に、人材派遣会社の担当と会い、当日の打ち合わせをしたあとで一緒に訪問します。担当者が先方で受付などをするので、あなたは近くまたは指示された場所で待ち、必要に応じて声掛けや会釈をしましょう。
派遣先や担当する業種・職種によりますが、会議室などで面談する場合もあれば、直接職場見学をしてその中で簡単な面談をする場合もあります。この中でスキルシートの内容についての質問などをされます。
職場見学がある場合は、どこであなたが業務を担当するかや担当者などの紹介があります。最後に質疑応答をして、その日は終了です。
結果は人材派遣会社の担当者を通じて、1週間以内に結果の連絡があります。もし面接や職場見学の時点で就業が難しいと思えば、辞退できます。
・服装にも注意が必要
紹介予定派遣の面接は、想定質問へのスムーズな回答とともに清潔で誠実さをアピールできる服装も用意しましょう。基本はスーツで黒・濃紺・グレーにシャツは白を選びますが、女性の場合はベージュやクリーム色のスーツやパステルカラーのシャツでもかまいません。
足元は汚れていない革靴で派手すぎない色と素材を選びます。業界によっては私服に近いスタイルで勤務することもありますが、面接はスーツで出かけましょう。
アクセサリーはつけないか目立たないシンプルなものまでにしますが、業界によっては一切つけない方が好印象の場合もあります。におい対策も必要で、タバコや過度な香水のにおいがしないか確認します。
面接官があなたを見て、自社のスタッフに溶け込みスムーズに働けそうと思うかどうかがポイントです。印象の良い回答と服装がそろうと、先方からの評価アップを期待できます。
採用の可能性を高めるためにも、清潔なスーツも用意しましょう。
・迷ったときは人材派遣会社の担当に相談
あなたの経歴やスキルにもとづき、担当者は紹介予定派遣先を紹介します。先方へのこれまでの派遣情報や会社についての情報は知っているので、気になることはすぐに尋ねてください。
派遣先がほぼ決まるまで会社名がわからないこともありますが、わかり次第会社理念やビジョンを調べ、共感でする内容へ想定質問の回答を修正しましょう。面接を受ける服装で迷ったときも、担当者へ相談すると安心です。
(まとめ)人材派遣の面接対策に使える想定質問とは?
1.人材派遣会社の面接は想定質問集を参考に、答えを準備しておきましょう
人材派遣の面接はよく聞かれる想定質問の答えを、回答例を参考に準備しましょう。答えづらい内容の質問ほど、事前準備が重要です。
服装はスーツとシャツ、革靴にし、誠実さと清潔さをアピールすると、面接官に良い印象を与えます。
2.聞かれる可能性の高い質問は、回答をしっかりと準備して出かけましょう
人材派遣会社の面接では、自己紹介から始まりいくつか質問があります。たとえば職務経歴は実績や資格をあげながら話し、残業はできる方向で答えましょう。
資格を取った目的をまとめ、通勤時間が長くても問題ない理由も用意します。
3.答えづらい質問は、プラスの印象になる答え方か確認しておきましょう
話しづらい内容の質問はネガティブな表現を避け、プラスの印象を心がけましょう。さらにやりたいことへの転職・休養が終わり長時間勤務も問題ない・単純な仕事も目的を持って取り組むなどと答えます。
4.想定質問の答えだけでなく、面接全体の流れを把握して準備しましょう
質問の回答を準備し、面接の流れを知ってから出かけましょう。誠実さと清潔さを感じられるスーツ・シャツ・靴などもポイントです。
面接当日は人材派遣会社の担当者と会って打ち合わせし、先方へうかがって面接を受けます。