人材派遣の面接の結果待ちの時に辞退はできるの?

2022.01.15

面接後に辞退を決断したら少しでも早く連絡しましょう


面接を受けたにもかかわらず、その後に辞退を決断した場合は、少しでも早くそれを伝えましょう。選考結果が出る前に辞退するとなると、面接に対応してくれた人材派遣会社に対して申し訳なく感じるかも知れませんが、なんであれ早めに連絡をもらった方が、その後の無駄な労力がかからないので企業側としてもありがたいのです。

なお、選考辞退の連絡手続きは、特に深く突っ込まれることもなく、拍子抜けするくらいあっさり終わるでしょう。なぜかと言うと、企業の採用担当者もこうしたことには慣れているからで、辞退することについて罪悪感を持っている当人ほど、企業側は気にしていないと考えていいでしょう。

「面接後の辞退」はよくあることです

選考後に辞退するかどうかは悩みどころですが、そのような形での辞退は珍しいことではなく、企業側の担当者も特に気にしていません。熟考した上での決断であれば、できるだけ早く人材派遣会社に連絡するようにしましょう。

もしもわだかまりがある状態で人材派遣会社に入社したとしても、その後良いパフォーマンスを発揮することができないかも知れません。連絡をする際は、選考に関わった全ての関係者に誠意と感謝、それにお詫びの気持ちを込めてできるだけ早く連絡を入れてください。

早めに連絡することで、当人にとっては「後ろめたさがなくなる」というメリットが、そして企業側には「その後の準備が不要になり、余計な仕事の手間が省ける」というメリットが生じるのです。辞退を決めた場合、早めの連絡をすれば、当人の後ろめたさもなくなります。

辞退した以上は、次の転職活動や副業の準備などを進めていくことになりますが、選考辞退の連絡をしなままだとそのことが引っかかり、後ろめたさが残り続けます。そうすると次の選考にも悪影響が出かねませんので、不安の種はなるべく早く取り除いておきましょう。

辞退に連絡を入れるまでは、罪悪感や不安があると思いますが、いざ連絡を入れてしまえばどうということはありません。不安を払しょくし、気持を切り替えて次の転職活動などに臨むようにしましょう。

また、早めの連絡をすることで、企業側もその後の準備が不要になり、余計な仕事の手間が省けることになります。企業はあなたを面接した後で、採用の選考や合格した場合の内定の準備など、さまざまな段取りを行います。

選考辞退の連絡を早くすることで、これらの準備の時間を無駄に取る必要がなくなり、結果として、余計な仕事の手間を省くことにつながるのです。早めの連絡は本人・企業にとってもメリットしかないのです。

しかし、辞退の申し出をする場合、その理由をどう説明すればいいのか悩んでしまうかも知れません。実は、辞退の理由を深く考える必要はなく、企業側としても特に気にしていない場合がほとんどです。

なぜなら企業側の採用担当者に取っても選考辞退はよくあることだからで、わざわざ聞くこともないのです。もしも辞退の理由を聞かれたとしても、「一身上の都合」や「他社から内定が出た」という回答で十分です。

万が一しつこく聞いてくるようであれば、「すでにお伝えした通りです。これ以上は個人的な理由ですのでお答えできません」と誠意を持って伝えて大丈夫です。ただし自分自身の心の中では、あえて選考を辞退する理由についてしっかり考えてみましょう。

もしも軽率な理由から辞退するのであれば、次に面接を受ける企業でも、同じことを繰り返してしまうかも知れません。選考を辞退することによって、自分が次にどのようなステップに進むのかを考えることが重要です。

面接後に辞退する場合のマナーを3つ紹介します


面接後、結果待ちの状況で選考を辞退する場合、どんな点に気を付ければいいでしょうか?押さえておくべきポイントは、人材派遣会社側の採用担当者などの関係者は、面接や選考で「貴重な時間を費やしている」ということです。

その点をしっかり理解した上で、誠意を持って連絡しましょう。

また、学校を通した求人紹介である場合は、もしも選考を辞退したとしても学校側と企業側の関係はその後も続きます。連絡の仕方で落ち度があれば、その関係に悪影響を及ぼすことも考えられますので、以下で説明する3つの注意点を把握した上で連絡するようにしましょう。

【速やかに連絡する】
選考を辞退する際のマナーの1つめは、とにかく「速やかに連絡する」ということです。連絡は電話でするべきで、なぜかというと手紙やメールでは相手にすぐに伝わらないこともありうるからです。

例えば、手紙は到着までの日数がかかることもありますし、配送不備となる可能性もあります。また、メールの場合は誤送信となることもありますし、送信先の担当者が出張などでメールをチェックできないことも考えられます。

電話であれば間違いなく伝えることができますので、選考を辞退したい場合は必ず電話を使うようにしましょう。ただ、電話の場合はどうしても緊張しがちなので、連絡が先延ばしになってしまうことも多くあります。

何をどのように話すのかを事前に考えておいて、先延ばしにせずすみやかに連絡を入れましょう。

【感謝の気持ちを伝える】
選考を辞退する際のマナーの2つめは、面接を行ってくれた担当者に対して「感謝の気持ち伝える」ことです。企業側の関係者は、忙しい時間を割いて面接や採用関係の業務を行っており、相応の準備時間や労力がかかっているものです。

その点を意識し、時間を割いてくれた感謝の気持ちを伝えるとともに、お詫びもしっかりとしておきましょう。この場合は電話で連絡を入れるのが基本ですが、必ずしも採用担当者とすぐに話ができるとは限りません。

よって、電話では時間がかかりそうだと判断した場合は、取り急ぎメールで連絡するようにしましょう。その場合は、文章によって受け取る印象が変わることがあるので注意が必要です。

【時間帯を考える】
選考を辞退する際のマナーの3つめは、「迷惑のかからない時間帯に電話をする」ことです。選考の辞退を決断したら、速やかに連絡をするべきですが、連絡をする時間帯については十分に考慮しましょう。

適切な時間帯としては、午前10時から11時、午後14時から16時頃がよいでしょう。避けた方がいいのが昼休みで、また営業開始直後の午前9時頃、就業間際の17時頃も、担当者の都合がつかないこともあるので避けた方が無難です。

メール・電話の例文

ここからは、面接の結果待ちの状態の時に送る選考辞退のメール例文と、電話連絡する場合の例文を紹介します。

【選考辞退のメール例文】
件名:選考辞退のお知らせ

面接を受けた企業名
部署 担当者様

お世話になっております。(面接日)に面接していただきました(自分の学校名・学部・氏名)と申します。

先日は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。この度、諸般の事情により、応募を辞退させていただきたくご連絡いたしました。

お忙しい中選考していただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり、申し訳ございません。身勝手なお願いではございますが、何卒ご理解とご了承くださいますようお願い申し上げます。

本来であれば直接お詫びするところではございますが、メールでのご連絡とさせていただいたことを重ねてお詫び申し上げます。末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

【選考辞退の電話連絡の例文】
いつもお世話になっております。〇〇と申します。採用面接の件で電話させていただいたのですが、採用担当の〇〇様はご在席でしょうか?

受付担当者:少々お待ちくださいませ。

お忙しいところ恐れ入ります。◯月◯日の◯時から面接予定の〇〇と申します。今お時間よろしいでしょうか?

採用担当者:はい。

◯月◯日の面接ですが、一身上の都合で辞退させていただきたく、連絡をいたしました。お忙しい中選考にお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような連絡となってしまい、大変申し訳ございません。

担当者:そうですか。残念ですが、かしこまりました。

申し訳ございません。それでは、失礼いたします。

なお、電話をした時に担当者が席を外しているというのもよくあることなので、その場合は後でかけ直すようにして下さい。時間に余裕がある場合は、在席時間を聞いて再度連絡をしましょう。

面接時間ギリギリまで担当者が不在の場合は、電話を切ってからすぐにメールを送り、再度面接時間に電話をしてみましょう。担当者の方に連絡が付かないからと言って、別の人に伝言を頼むと正しく伝わらない可能性があります。

必ず採用担当者に直接伝えるようにしましょう。また、メール・電話いずれの場合も、もしも「選考の結果が判明した後」で連絡をするのあれば、名乗りと辞退の意志を伝える際に以下の文言を使用して下さい。

(面接日)に面接していただきました(自分の学校名・学部・氏名)と申します。

選考通過のご連絡をいただいた件について、選考を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

(まとめ)人材派遣の面接の結果待ちの時に辞退はできるの?

1.面接後に辞退を決断したら少しでも早く連絡しましょう
面接後に辞退を決断したら、速やかに企業側に伝えましょう。人材派遣会社側としても、辞退するなら早く連絡してもらった方が無駄な労力がかからずに済みます。

また、採用担当者も選考後の辞退には慣れているので想像以上にあっさり終わります。

2.「面接後の辞退」はよくあることです
選考を辞退をする場合は、できるだけ早く連絡しましょう。早めに連絡することで後ろめたさがなくなるからです。

辞退は企業側にとってよくあることなので、理由を聞かれることもありません。もし理由を聞かれても「一身上の都合」と答えれば十分です。

3.面接後に辞退する場合のマナーを3つ紹介します
特に注意すべき面接後の選考辞退のマナーは3つあります。ひとつは、辞退を決めたら速やかに連絡すること。2つめは、面接を行ってくれた担当者に対して感謝の気持ち伝えること。

3つめは、迷惑のかからない時間帯に電話をするということです。

4.メール・電話の例文
選考辞退のメール例文を、結果待ちの場合と結果が出た後の場合の2パターンに分けて紹介しました。また、電話連絡をする場合の例文もあわせて紹介しています。

電話をする際は、担当者が不在の場合は、基本的にかけ直すようにしましょう。

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