人材派遣の面接で「休日の過ごし方」を質問されたら?
最初に結論を述べ、次に具体的な話を通して、自分の人柄やスキルのアピールにつなげましょう
最初に、「休日は〇〇をして過ごしています」という形で、結論を先に述べておきましょう。続けて、より詳しい内容を話します。あなたの性格や人柄が伝わるような、具体的なエピソードを盛り込んで下さい。
例えば、「休日は読書をしている」と答えたなら、好きな本について説明します。さらに読書を通して何か特定のジャンルの学びを深めているなど、継続的に取り組んでいる事柄も話しましょう。
そして、それを通して得たスキルや新しい知見について、詳しく説明できれば理想的です。そうした能力や知識を人材派遣会社で活かせることをアピールしましょう。
企業側は、「休日の過ごし方」を通して人柄やコミュニケーション能力を判断しています
人材派遣会社の面接で「休日の過ごし方」について質問してくるのは、本当に就活生がどのように休日を過ごしているのかを知りたいからではありません。あくまでも、自社に合う人材かどうかを確かめるためです。
よって、休日の過ごし方の内容そのものに優劣があるわけではなく、読書、映画鑑賞、スポーツなど、基本的にはどのような内容でも問題ありません。ただ、その質問の意図を汲んで、「休日の過ごし方」というテーマを通して自分の長所をどう表現していくかが大切です。
・面接官は「人柄・性格」を知りたい
休日の過ごし方を尋ねてくるのは、第一に、相手の「人柄・性格」を知りたいからです。例えば休日は読書をして過ごすという人は、理知的で一人の時間を大切にするようなイメージを持たれるでしょう。
またスポーツをしている人なら、体力があって積極的な性格という印象を持たれます。この「休日の過ごし方は?」という質問には、模範解答はありません。
実際、休日の過ごし方は人によってさまざまだからです。しかしそれだけに、人柄がダイレクトに表れてくるとも言えるので、できる限り具体的に説明するようにしましょう。
・「コミュニケーション能力」も見られている
また、休日の過ごし方を質問してくるもうひとつの重要な意図として、コミュニケーション能力があるかどうかを確かめたいというものがあります。プライベートに関する事柄は雑談に近いので、会話も自然体になりやすいことから、会話のキャッチボールができる基本スキルが備わっているかが確かめやすいのです。
コミュニケーション能力は、入社後も社員同士の連絡やお客様対応、取引先とのやり取りなどをする上で欠かせないものです。面接官が求めているものを把握して、自分の休日の過ごし方についてもよどみなく受け答えができるように心がけましょう。
面接官も、ありきたりな自己アピールにとどまらず、さまざまな切り口から就活生に質問することで、その人のことを深く理解しようとしているのです。そうして、自社にマッチしている人材かどうかを判断しているのです。
よって、「何をして過ごしているか」だけを単純に回答するのは誤りです。「休日は読書をして過ごしています」だけで終わらせてしまっては、あなたの人柄も分かりませんし、コミュニケーションも取れず面接官の意図に反した結果になってしまいます。具体的なエピソードを通して、自分の長所を伝えるつもりで話を展開させていきましょう。
その際は、できるだけポジティヴで前向きな回答を心がけるのも大切です。具体的なエピソードを挙げることで面接官の想像力を刺激しつつ、会話を気持ちよく弾ませるのが最も理想的です。
継続的に取り組んでいることや、今からやってみたいことを挙げて長所をアピール
人材派遣会社の面接で、実際に「休日の過ごし方」について質問されたら、どのように答えればいいのでしょうか? いくつかポイントになる点を説明していきましょう。
・継続的に取り組んでいるものをアピール
まず「継続は力なり」と言うくらいですから、休日の過ごし方を通して、何か継続的に力を入れて行っていることがあれば、それは面接時のあなたの「武器」ですので積極的にアピールしましょう。それは、成果が出るような事柄である必要はなく、単なる趣味でいいのです。
ひとつのことに集中して取り組んでいることが伝われば、持続力、探求心、積極性、集中力が備わっているとして好印象を与えられます。また、休日の過ごし方を通して何を得ることができたのか、それを言葉で説明することができればなお良いです。
それも目に見える形の成果である必要はなく、スキル、経験値、新しい視点からの考え方や知見の深まりなど、さまざまなものが考えられるでしょう。休日の過ごし方となると、趣味やプライベートに属する事柄なので、話題のテーマとして積極的に話すことに腰が引けるかも知れません。
しかし、その話を通して見えてくる性格や人柄は、仕事とも大いに関係してきます。面接官は休日の過ごし方の具体的な内容ではなく、その奥にあるものを見ていますので、コミュニケーションを取りながら、具体的なエピソードも交えて話をどんどん弾ませていきましょう。
・何もなければ「今からやりたいこと」を
しかし、中には、休日は特に何かをしているわけでもないとか、継続的に取り組んでいる事柄も特にないという人もいるでしょう。そのような場合は、「今からやってみたいこと」を考えておくことをおすすめします。
これなら簡単そうですが、注意したいのは、嘘や作り話ではいけないということです。スポーツに全く興味がない人が、いきなりスポーツをしたいと言い出しても、深く突っ込まれた時にうまく答えられないものです。面接の場でしどろもどろになってしまっては、それだけでマイナスポイントです。
こちらが想像する以上に、面接官はこちらの言動や仕草について事細かにチェックしているものです。知らないことを尋ねられた時の動揺が表に出てしまうと、印象がダウンするかも知れません。
「今からやりたいこと」は、何も仕事に直接役立ちそうなものや、意識の高い趣味である必要はありません。自分に合っており、自分の長所をアピールすることにつながりそうな事柄を話すようにしましょう。
自然体で説明することができ、話す側が少しでも楽しい気持ちになれるものであれば大丈夫です。
休日の過ごし方について、正直な回答だとしても、不健康、危険、犯罪性などのイメージを呼び起こすものは避けましょう
休日の過ごし方について回答する際、いくつか注意しておきたい点があります。たとえそれがポジティヴな内容で、積極性を持って継続している事柄だとしても、逆に面接官のイメージダウンにつながるような回答もあるので気を付けましょう。
・不健康な内容
いくら楽しい過ごし方だとしても、一歩間違えれば体を壊しかねないような内容は控えましょう。このパターンで最も気を付けるべきなのは「お酒」です。人によっては、休みの日は一日中家で飲酒しているということがあるかも知れません。
お酒が好きな人は多いですが、積極的に飲酒のことを前面に押し出すのは控えた方が無難でしょう。もちろん飲み会などが仕事にプラスの影響を与えることもありますが、時として体を壊したり、仕事に悪影響を及ぼしたりする場合もあります。
そうなれば、会社全体に迷惑をかける可能性もあります。また、喫煙や夜遊びなども不健康・不健全なイメージがあるので、積極的に話題にしない方がいいでしょう。
休日の過ごし方は千差万別なので、それ自体が悪いわけではありません。ただ、面接の場ではできるだけマイナスイメージの少ないテーマで自分をアピールした方が有利です。
・危険なイメージの内容
危険性や犯罪性を感じさせるような回答もあります。例えば「休日は一日中パチンコをしています」とか「クルマをぶっ飛ばしています」などという回答は、聞く人によってはネガティヴな印象を抱くかも知れないので、別の回答を用意しておく方が得策です。
あるいは、クルマで遊ぶことをドライブと言い換えるなど、少し言い方を変えるだけで印象が変わることもあるので、言葉選びにも気を使いましょう。プライベートでトラブルを起こすと、会社に迷惑がかかってしまうこともあります。
会社側としてはそうしたリスクは当然避けたいので、危険性・犯罪性を連想しやすい内容は、面接の場面ではマイナスになってしまう可能性があるでしょう。面接官が同じ趣味だったりした場合は話が盛り上がるかも知れませんが、積極的に話題に出すのは控えておいた方がいいです。
・コロナ禍での適切な回答
新型コロナウイルスの感染拡大による影響が続いています。休日の過ごし方と自粛期間の過ごし方というのは通じるものがあるので、家での過ごし方を質問されることがあるかも知れません。
中には、休みの日はカラオケやイベントに参加するなど、人の多い場所や密閉空間で過ごすような趣味を持っている人もいるでしょう。しかしこのご時世ですので、感染リスクが高まるような趣味を持っているという回答は、できるだけ控えましょう。少人数で、あるいは自宅でできる趣味や筋トレ、エクササイズ、ヨガなどを挙げるのが無難と言えます。
(まとめ)人材派遣の面接で「休日の過ごし方」を質問されたら?
1.最初に結論を述べ、次に具体的な話を通して、自分の人柄やスキルのアピールにつなげましょう
まず「休日は〇〇をして過ごしています」と結論を述べます。続けて、性格や人柄が分かる具体的なエピソードから、持っているスキルや知識へと話をつなげていきましょう。
2.企業側は、「休日の過ごし方」を通して人柄やコミュニケーション能力を判断しています
「休日の過ごし方」について面接官が質問するのは、人柄・性格・コミュニケーション能力を確かめたいからです。具体的なエピソードを交えながら長所をアピールしましょう。
3.継続的に取り組んでいることや、今からやってみたいことを挙げて長所をアピール
「休日の過ごし方」を通して、継続的に取り組んでいることや、学びを得たことを具体的に説明するのがポイントです。また趣味などがなければ「今からやりたいこと」を話しましょう。
4.休日の過ごし方について、正直な回答だとしても、不健康、危険、犯罪性などのイメージを呼び起こすものは避けましょう
飲酒やパチンコなど、不健康さやギャンブル性をイメージさせる内容は控えましょう。またコロナ禍にもかかわらず感染リスクが高い場所に赴くような内容の回答も控えましょう。